こんにちわ、しゃもと言います。
45歳で乳がんを宣告されて以降の手術・入院・治療の日々をまとめています。今回は手術後の病理診断でステージが進んだことと、ステージ2a、ルミナルBの治療計画についてまとめています。
▽INDEX
術後の病理診断で、ステージ1から2aに
手術前の診断ではステージ「1」でしたが、手術をした結果、脇と静脈に転移があったため、術後の病理診断ではステージが1つすすんで「2a」になりました。切除した腋窩リンパ節は18個で、そのうち転移は2つだったそうです。
サブタイプは変わらずで、ホルモン受容体陽性で増殖能力が高い「ルミナールB」、HER2タンパク発現状況は「陰性」。悪性度を示すMIB-1の指標は、術前は50%でしたが、術後は10%と下がっていました。
手術直後に担当医から、「転移があったからリンパを取ったよ」と告げられていたので予想はしていましたが、改めて告げられると身が引き締まるというか… 事実を目の当たりにすると、少しショックがありました。
ステージ2a、ルミナルBの治療方法3つ(一例)
術前はステージ1だったので、担当医の所見も「術後治療はホルモン療法だけの予定」とのことだったのですが、転移がありステージが進んだので、化学療法(抗がん剤治療)のみならず放射線治療も行うことになりました。
しゃもは40代ですが、がんの罹患者としては若いうちにカテゴライズされるようで、若い年代だとがんの進行が速い恐れがあるそうなんです。そこで担当医の判断のもと、これらの治療を行うことになりました。
1、化学療法(抗がん剤治療/5か月)
いざ手術をしたら脇と静脈に転移があったことがわかったので、しゃもの全身には、「小さながんが潜んでいるかもしれない」状態です。それらのがんを退治するために、抗がん剤を用いた治療を行います。
なぜ化学療法をするの?
化学療法は全身療法とも呼ばれ、その名のとおり、全身のどこかにあるがんをやっつけるための治療法です。乳がんの治療では、手術の前後に行う場合と、転移したがんに対して行う場合があり、それぞれ目的が異なっています。引用:乳がんの薬物療法_①化学療法|おしえて 乳がんのコト【中外製薬】
しゃもは今回、2種類の抗がん剤を約5か月間、投与することになりました。
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ddEC(エピルビシン+シクロフォスファミド)療法+ペグフィルグラスチム(ジーラスタ) : 2週間1コース×4回(約2か月)で投与
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DTX(ドセタキセル)療法:3週間1サイクル×4回(約3か月)で投与
エピルビシン+シクロフォスファミド(ddEC)療法を受けられる患者さまへ
・2 週間を1コースとして行います。4コース投与予定です。
・点滴時間は約1時間です。引用:https://www.tobu.saiseikai.or.jp/docs/pdf/regimen/breastcancer/032.pdf
「DTX 療法」について
DTX 療法は21日サイクルで抗がん剤を投与していきます。初日に抗がん剤を投与すると残りの20日間は「休薬期間」といい、体調の回復を待ちます。その後同様にして治療が進んでいきます。引用:https://www.saimiya.com/images/stories/consult/pharm-d/regimen_pdf/fujinka/09DTX_manual.pdf
毛髪や体毛の喪失や吐き気などの副作用があるので、今から慄いているところです…。ウィッグやネットなど、新たに購入しないといけないものがけっこうあるので、またメモがてらまとめたいと思います。
2、放射線治療(5週間)
放射線治療は、主に、がん手術後の再発を防ぐために行われるそうです。一般社団法人 日本乳癌学会の乳癌診療ガイドライン では、わきの下のリンパ節転移が見られた場合、術後の治療を推奨(合計25回=5週間)しているとのこと。
しゃもは、抗がん剤が終わり、乳房再建手術が終わった後に放射線治療に入る予定です。
乳房切除術後の放射線療法について
何のために放射線療法を行うのですか?
乳房切除手術後の放射線療法は、乳房を切除したあとの胸壁や周囲のリンパ節からの再発を防ぐために行います。乳癌に対する手術の目的は目に見えるがんをとりのぞくことで、術後放射線療法の役割は手術で取りきれなかった可能性がある目に見えないがんを根絶することです。
3、ホルモン療法(10年)
放射線治療が終わったら、再発を予防するための治療であるホルモン療法にうつります。
しゃものがんはがん細胞の増殖にエストロゲン(女性ホルモン)が必要なタイプ「ルミナールB」なので、ホルモン療法が良く効くそうです。こちらは更年期に似た副作用があったり、太りやすくなったりするそうで、もれなく今から慄いています…。
再発予防のための術後ホルモン療法
ホルモン療法は、女性ホルモン(エストロゲン)の作用を低下させることにより、がん細胞の増殖を抑える治療法です。手術後のホルモン療法は、乳がんの再発や転移を予防するための治療であり、一般には5〜10年間継続して行います。
引用:
注射や内服薬があり、閉経前の乳がんと閉経後の乳がんで使用する薬が変わるそうです。
ホルモン療法は閉経前の乳がんと閉経後の乳がんで使用する薬が変わってきます。
なぜ、閉経前後で違うのか?
理由は閉経前と閉経後では、エストロゲンが作られる場所が違うからです。
エストロゲンは、閉経前は「卵巣」で主に作られ、閉経後は卵巣機能が衰え、代わりに副腎で作られるアンドロゲン(=男性ホルモン)を材料にして、脂肪組織にある『アロマターゼ』という酵素の働きでエストロゲンが作られます。
閉経前は主に卵巣に作用する薬剤を、閉経後は脂肪組織にあるアロマターゼに作用する薬剤を使用していきます。
ステージ2a、ルミナルBの場合の手術・治療スケジュール(一例)
あくまでしゃものケースですが、時系列にまとめると☝のようなスケジュールになります。
放射線治療までをいったん一区切りとすると、手術+主な治療だけで告知から1年以上を要します。これが、一度かかると時間もお金も思った以上にかかる… と思ったゆえんです。
早期発見・早期治療なら、ここの時間とお金が少しでも少なく済むはずなので、自覚症状がなくても、皆さんはくれぐれも検診を受けてくださいね…! 忙しくて病院に行けない方には、自宅でがんリスクをチェックしたり、検診ができるキットもあります!
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がんは、切除したら終わりではなかった
がんの知識がまったくなかったので、それこそ切ればおおむねクリアなのかと思いこんでいました。
が、がんは「手術したから治るわけではない」ことや、「手術で切除したから終わり」ではないことを日々思い知り、先の見えなさに呆然としています。切除は始まりにしか過ぎなかった…。
副作用や費用面のことなど不安なことはたくさんありますが、それでもなんとか「なっちゃったものは仕方がないから治さねば!そして、治す過程も楽しまねば!」と思えるようにはなりました。
無理に笑顔でいる必要はないと思いますが、治療の中にも、一つでも楽しみを見つけ、それをつなげて乗り越えていきたいなと考えています。
お読みいただき、ありがとうございました!
さて、当ブログでは、乳がんになってからの出来事や、入院・手術・治療の体験談を綴っています。最近では、女性の方はもちろん、男性でも乳がんの方が増えているそう。予防としてもぜひ当ブログをご参考いただけるとと思います。
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