こんにちわ。現在、乳がんのステージ2aで抗がん剤治療中のしゃも(id:shamosyamo)です。まさか自分が40代でがんになるとは夢にも思わず、日常も、人生の計画も大きく変化しました。
けれど罹患した今だからこそ、早期発見し治療することで命・時間・お金が守られることがわかります。今回は、早期発見できる可能性が高い「乳がん検診」についてまとめました。
▽INDEX
そもそも乳がんとは?
乳腺の組織にできるがんで、かかる確率は約10%、死亡率は約15.8%程度の病気です。
主な症状は乳房のしこりです。がんの種類により、血液やリンパ液の流れなどに乗って全身に転移することもあります。
40代~50代の女性の罹患率が高いがんで、年間約95,000人がかかっているそうです。
乳がんは乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生しますが、一部は小葉から発生します。
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。自分で乳房を触ることで気付く場合もあります。ほかには、乳房にくぼみができる、乳頭や乳輪がただれる、左右の乳房の形が非対照になる、乳頭から分泌物が出る、などがあります。
乳がんのリスク要因
乳がんのリスク要因は多岐にわたり、一人ひとりにより異なります。また、リスク要因は単独で乳がんを引き起こすものではなく、複数の要因が組み合わさることが一般的だそうです。
なお乳がんの発症に関する研究は進行中であり、新しいリスク要因が特定されることもあります。そのほか、乳腺組織の種類や、乳がんになる前に受けた放射線治療、長期間のホルモン補充療法の有無などによりリスクが高まる可能性もあるとか。
▼乳がんのリスク要因
- 年齢:40~50代の罹患率が高い。特に更年期以降にリスクが高まる
- 家族歴:親・祖父母や兄弟姉妹に乳がん患者がいる場合。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)検査を受けたほうが良いことも
- 生活習慣:喫煙、高アルコール摂取、肥満、不健康な食事など
- 妊娠・出産の有無:初産が遅い年齢だったり出産経験がない場合
- 過去の乳がん履歴:以前に乳がんを患った経験がある場合
乳がんは、早く見つけると早く治る
乳がんは早期に発見するほど、治療がしやすいといわれています。早い段階で乳がんを発見し治療を開始すると、治療の成功率が高まるそうです。5年生存率や10年生存率が向上し、転移や再発のリスクを低減することもできます。
また、早期であるほど治療の選択肢も広がります。手術、放射線療法、化学療法、ホルモン療法、標的療法など、病状に合わせて異なる治療法を組み合わせることが可能です。一人ひとりに適した治療プランを立てられます。
乳がんは初期症状がわかりにくく、自覚できる症状も少ないため、検診やセルフチェックによって異常を早期に発見できます。
乳がん検診を受ける方法
自治体の乳がん検診、勤務先での健康診断、人間ドック含む個人の自由診療などで受けられます。基本的には事前予約が必要で、医療施設で行われるケースと、集団会場で行われるケースがあります。
市区町村が行うものは全国の市区町村で実施されており、「問診+マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)検査」の組み合わせであることが一般的なようです。検診を行う医療機関などにより、超音波検査(エコー)を組み合わせて行うこともあります。
国は、がんによる死亡率が減少する効果が認められている乳がん検診として、40歳から2年に1回、問診とマンモグラフィ検査(乳房エックス線検査)を推奨しています。
乳がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、乳がん検診として推奨できる検診方法は「乳房X線検査(マンモグラフィ)単独法」です。
「視触診単独」や「超音波検査(単独法・マンモグラフィ併用法)」は死亡率減少効果を判断する証拠が不十分であるため、対策型検診(住民検診)として実施することは勧められていません。
検診の対象者は40歳以上で、受診間隔は2年に1回が推奨されています。検診を受けられる場所と問い合わせ先は地方自治体(都道府県、市町村、特別区)や保健所(ホームページ、電話)とされています。
乳がん検診 予約の仕方と主な流れ
医療施設で検診を受ける場合、あらかじめ自分で予約を取る必要があります。しゃもは会社の定期検診のタイミングで、乳がん検診に対応できる医療施設を探しました。事前に配布された対象施設の一覧から、希望する医療施設に電話をかけ、予約をとりました。
自治体の乳がん検診を利用する場合は、予約時に「自治体の乳がん検診を受診」することを伝えないと、全額自己負担の自由診療扱いになる可能性もあるため、合わせて気を付けましょう。なお、自治体の乳がん検診を利用する際は、受診券が必要になることがあるのでご注意を。
なお検査結果は、受診後2週間~1ヶ月ほどで郵送で届くことが多いと思います。
▼乳がん検診 受診の主な流れ
- 受診券が必要な場合は用意しておく
- 医療施設で乳がん検診の予約を取る
- 予約した日時に医療施設へ行き、検診を受診する
- 会計を行い、帰宅
- 後日、結果が郵送などで到着
当日の服装や持ち物
検診に含まれるマンモグラフィ検査は、上半身を脱いで行われます。医療施設での受診の場合、更衣室や検査着が用意されていることが多いので、当日の案内に従い着替えましょう。
上半身だけ検査着に着替えるよう指示されることもあるので、しゃもは上下が別れた服装(トップス+ボトム)で行きました。ワンピースやサロペット、オーバーオールなどは避けたほうが良いかも。
集団会場で受診する際は、事前に検査着について案内があるはずです。検査着がなく、前開きの服やバスタオルなどを持参するケースもあるので、事前によく確認してみてくださいね。
ちなみに、マンモグラフィ検査では診断の妨げになるため、身に着けているアクセサリー類を外すよう指示されます。そのため、当日はアクセサリーを付けていかず、自宅に置いていくのがオススメ。検査前後で紛失する心配もなく安心です!
▼乳がん検診 当日の服装や持ち物
<服装>
- 上下が別れた服装(トップス+ボトム)
- 前開きの服(必要に応じ)
- 着脱しやすい靴
- 着脱しやすい下着、インナー
<持ち物>
乳がん検診の費用
自治体の乳がん検診、勤務先での健康診断、人間ドック含む個人の自由診療などにより、検診費用が異なります。一番費用がかからないのは自治体の乳がん検診で、1,000円~2,000円くらいのところが多いようです。
しゃもは市の検診を利用したので、マンモグラフィ検査で1,000円ですみました。
▼乳がん検診の費用目安
- 自治体の乳がん検診:1,000円~2,000円程度(ただし対象年齢などの条件あり)
- 勤務先での健康診断:企業ごとに異なる
- 人間ドック含む個人の自由診療(全額自己負担):5,000円~10,000円前後
乳がん検診でよくある不安
マンモグラフィ検査は痛かったです…。乳房を引っ張って専用の板でぎゅっと圧迫し、薄く伸ばした状態で縦方向・横方向から撮影するので、それはもうずっと痛い。もげるかと思いました…。
けれど乳房内の石灰化やしこりの発見に役立つ検査で、乳がんの早期発見に非常に大切なので耐えて乗り切りましょう…! ちなみに胸が張っているときは痛みが強く出るかもしれないので、生理の後、胸が柔らかいときに受けるとよいそうです。
なお検診受診は、早期発見により命や人生を守ることができたり、治療の負担が軽くなるなどの良い点がありますが、デメリットもあります。気になる場合は事前によく確認しておくとよいかもしれません。
乳がん検診にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
デメリット
①マンモグラフィによる放射線被ばく
②乳がんでないにもかかわらず、要精密検査となり、受ける必要のない検査を受けなければならないことがある(偽陽性)
③乳がんが100%みつかるわけではない(偽陰性)
④生命に影響しない程度の乳がんが発見され、治療されることがある(過剰診断)
仮にあなたが乳がんになったら、トータルでいくらかかる?
もしあなたが乳がんに罹患したら、いったいいくらのお金がかかるのでしょう。仮に、しゃもとおなじ「40代、ステージ2a」でかかる治療費などの費用をざっくりまとめてみました。
合計は約204万円で、そのうち、罹患した最初の1年で約124万円が発生します。ステージ2aでこの金額なので、ステージがもっと進んでからの発見の場合、さらに金額が増える可能性があります。
▼40代、ステージ2aの乳がんの人が支払う治療費のイメージ
- 乳がん検査~手術(片側全摘)・入院:約36万円
- 乳房再建手術(自家組織):約40万円
- 抗がん剤治療(2種類):約25万円
- 放射線治療:約20万円
- ホルモン療法(10年):約80万円
- ウィッグなど治療に必要な雑費類:3万円
→ 合計:約204万円
あなたががんになったら、124万円もしくは204万円を、自分のためにすぐに用意できますか? しゃもは無理でした。けれど加入していたがん保険の一次給付金を受け取ることで、治療をすべて行う資金を得ることができました。
子どもの教育費や生活にかかるお金がある中、がん保険に入っていなかったら、貯金だけでは絶対に治療費を賄いきれず、治療をあきらめていたかもしれません。
その時のことは以下☟でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください…!
☟検査~手術・入院までにかかった費用は以下でもまとめています!
shamosyamo.hatenablog.com早期発見こそ命・時間・お金を守れる
早期発見は、命・時間・お金を守ることにつながる
ステージや症状により差はあると思いますが、乳がんは早いうちに発見し早く治療すれば、治療にかかる時間や治療費が少なくすみます。早期に治療をスタートできれば治療の成功率も高まり、命や人生を守ることにもつながると思います。
早期発見のためには、まず乳がん検診に行くことが大切です。大事なものをずっと守っていくために、検診で身体の内側をしっかりチェックしてくださいね。
お読みいただき、ありがとうございました!
さて、当ブログでは、乳がんになってからの出来事や、入院・手術・治療の体験談を綴っています。最近では、女性の方はもちろん、男性でも乳がんの方が増えているそう。予防としてもぜひ当ブログをご参考いただけるとと思います。
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