こんにちわ。乳がんのステージ2aで化学療法中のしゃも(id:shamosyamo)です。
聖マリアンナ医科大学病院がかかりつけで、6か月前に乳がんの手術を終えました。4月に乳房再建手術を予定しており、先日、手術前検査や形成外科・麻酔科の診察に行ってきたので、レポートをまとめました。
よろしければご覧ください。
▽INDEX
- 乳房再建手術の手術前検査
- 検査は外来の時間前までに終わらせる
- 形成外科と周術期(麻酔科)での術前外来
- 薬剤師・管理栄養士との面談
- 入院前に準備すべきもの
- そのほかの入院準備品
- 手術前は、準備ややることがいっぱい
▼乳房再建のお話の始めはこちらから
乳房再建手術の手術前検査
手術のおよそ1か月前に、手術前検査のために聖マリアンナへ。この日の予定は以下の通りでした。
▼検査
- 心電図/本館1階?(うろ覚え…)
- 血液検査/本館2階 臨床検査センター
- 尿検査/本館2階 臨床検査センター
- レントゲン撮影/本館1階 外来画像センター
▼外来や面談
- 形成外科での術前外来/本館3F
- 周術期(麻酔科)での術前外来/新入院棟3F
- 手術室看護師との面談/新入院棟3F
- 薬剤師との面談/本館2F ②番
- 管理栄養士との面談/本館2F ②番
乳がん手術前にも思いましたが、手術前は前もって調べておくことや、検査することがたくさんありますよね。体にメスを入れることって、大ごとなんだなと実感します…。
検査や診察が終わったら、購入を指示された「手術に必要な準備品」を院内の入院セットレンタル受付窓口・介護ショップで購入しました。詳しくは後述します。
検査は外来の時間前までに終わらせる
検査がある場合、外来の予約時間前に終わらせている必要があります。
この日も外来の予約時間に合わせ、1時間半ほど前倒して病院に到着。到着後は本館2で受付を行い、各検査に向かいました。
心電図、レントゲン撮影は下着( ブラ)まで脱いで行います。血液検査、尿検査は一般的なものと変わらずです。
検査が複数入っていると、院内の移動で時間がかかります。また、各窓口でも検査を待つ必要があるので、所要時間は1時間半でもギリギリでした…!
形成外科と周術期(麻酔科)での術前外来
形成外科と周術期(麻酔科)での術前外来では、担当医や看護師からの説明や面談があります。
全身麻酔や手術に関する質問や不安点があれば、この時に確認しておくことをおすすめします。
形成外科での術前外来
執刀医による診察と、医師による問診や手術の説明がありました。説明が終わると同意書にサインを行います。
今回は自家組織による乳房再建手術で、「広背筋皮弁法(こうはいきんひべんほう)」という方法を行います。背中の組織(筋肉や脂肪、血管)を脇を通して乳房の中に入れる手法です。
広背筋皮弁法では、乳房再建の主となる組織が筋肉であるため、再建した乳房が多少縮むことがあるそうです。なので元のお胸の大きさの150%程度まで組織を入れるようです。
広背筋皮弁法(こうはいきんひべん)
背中の皮膚・脂肪・広背筋を血管がつながったままの状態で胸部に移動して乳房形態を再建する方法です。背中の脂肪は腹部より少ないことが多いため、比較的小さい乳房の方に向いている再建法です。手術時間は乳がん切除が終了して4時間程度、入院期間は手術後7日から14日程度です。
ちなみにしゃもは全摘しているので、現在、お胸にはティッシュ・エキスパンダー(TE)が入っています。
「ティッシュ・エキスパンダー」とは組織拡張器です。手術した胸の皮膚を乳房の形に伸ばすもので、実際は胸の大胸筋(だいきょうきん)の下に挿入します(図1)。これは、一生入れておくことはできないので、必ず自家組織か乳房インプラントと入れ替えをします。
引用:SURVIVORSHIP.JP -がんと向きあって-|乳房再建術後の経過とケア|術後の経過と日常生活|ティッシュ・エキスパンダー
全摘した乳房は中身がスカスカなので、再建手術に備え、このティッシュ・エキスパンダーの中に食塩水を入れて膨らませておきます。これまでに何回か形成外科に通い、食塩水を入れてもらいました。
しゃもの場合、最終的に食塩水の注入は4回で350cc入り、見た目だけでいうと元のお胸より3カップくらいUPしていました。
また執刀医によると、手術前の注意点としては、入院前日の夜、湯舟につかり毛穴の汚れを取り除くことが大事だそう。シャワーなどで済ませると毛穴に汚れが詰まった状態で手術することになり、それにより術後、傷が膿む原因になりうるようです。
その他、執刀医から聞いた手術の注意点などは以下の通りです。
▼広背筋皮弁法(こうはいきんひべん)の注意点
- 乳がん手術の跡から肌を切って手術を行う
- 背中にできる傷の長さは30cmほど
- 背中の組織(筋肉や脂肪、血管)をとったあと、背中側の皮膚 7cm四方くらいを切除し、縫い縮める
- 切除した皮膚は臨床実験などに利用される(任意)
- ドレーンは前2本、背中2本
- 術創をきれいに仕上げるため、術後1ヵ月は背中でもたれることは厳禁
執刀医によると「傷跡がきれいに仕上がるかどうかは、患者さんの努力による」そうです。とにかく背中を直角に保ち、猫背は禁止。できないと傷跡が汚くなるとのこと…!
術後は当分、姿勢をきっちり保つ必要がありそうです… 辛そう…。
周術期(麻酔科)での術前外来
乳房再建手術は全身麻酔で行われるので、麻酔に際する注意点やリスクなどの説明などを以下の流れで受けました。ここでも、説明が終わると同意書にサインを行います。
手術室看護師との面談では、過去の病歴やアレルギーの有無、麻酔後に悪心や吐き気が生じた経験の有無などを細かく確認されます。
また、全身麻酔では患者が自力で呼吸できなくなるため、機械による人工呼吸を行います。その際に気道確保が必要で、口にチューブを入れるときに、ぐらついている歯が抜けたり、前歯が欠けたりする恐れがあるそうです。
全身麻酔で眠っている間にぐらつきのある歯(動揺歯)が抜けてしまう可能性があります。眠っている間に呼吸を助けるためのマスクを顔に当てたり、 チューブを口の中に入れたりする(気管挿管)必要があるため、動揺歯があると欠けてとれてしまう場合があります。
このあたりの確認もされますが、特に心配な場合は看護師や医師にそれぞれ申し伝えると安心です。
薬剤師・管理栄養士との面談
薬剤師との面談では、持参したお薬手帳をもとに現在内服している薬の有無の確認などを行います。
なおこの日より手術日までは、新たに薬やサプリメントの内服は行わないよう指示されます。内服が必要な場合、病院に逐一確認してほしいそうです。手術や麻酔に影響が出ないことを懸念している模様です。
管理栄養士との面談では、飲食物のアレルギー有無や、嚥下が問題なくでききるかなどの確認がされました。
入院前に準備すべきもの
そのほか、入院前に準備すべき購入品についても案内がありました。
いずれも聖マリアンナ院内にある「入院セットレンタル受付窓口・介護ショップ」で購入できますが、楽天などのほうが少しお安く買えるようです!
1.さらし(10m)
さらしは前もって自分の胸囲に合わせて3枚分切り、中央を縫い合わせておく必要があります。聖マリアンナでは、2セット作ってくるのが必須です。10m分のものを1つ購入すれば2セット分は作れます。
ちなみに乳がん手術でもさらしが必須です。再建手術の時は、乳がん手術時に用意したさらしを洗って再利用する形でもOKとのこと。しゃもはそれを知らず前回捨てちゃったので、再度購入しました…。
2.マックスベルト
本来なら腰部固定帯として使用するものですが、聖マリアンナでは乳房再建手術後、傷跡保護の目的で使用するそうです。
身に着けるときもウエスト位置ではなく、胸下の助骨の位置で装着する模様です。胴体を動きづらくして体を傾かせないようにし、術創を守ることが目的とのことでした。
サイズはSS~4Lまであり、しゃもはMでした。執刀医が身体に合わせてサイズを測ってくれました。
3.前開きブラ
前開きブラは2着持参するよう指示があります。
手術室にはもっていかず、術後数日たってから使用するものです。さらしが外れた後にすぐ着用するので、目に付くところに置いておくとよいと思います。
術創が痛む段階から身に着けるので「生地が柔らかいもの」「ボタンや縫い目が肌にあたらないもの」などがオススメです。
しゃもの楽天ROOMでは、おそらく楽天ROOMの中で一番前開きブラをまとめていますので、よろしければ見てみてくださいね。
ちなみに…しゃもの愛用&おすすめはコチラ☟ 前開きブラコレクションの最下部にあるので、よろしければぜひ!
4.ブレストバンド
ブレストバンドは、再建をする方のマストアイテムです。前回の手術(ティッシュ・エキスパンダー挿入)の時に使用したものを、使わないかもしれないけれど、念のため持参するよう指示がありました。
こちらも手術室にはもっていかず、術後数日たってから使用しますが、目に付くところに置いておくと安心です。
しゃもは聖マリアンナの介護ショップで購入しましたが、Amazonでも売っています。楽天のショップでは取り扱いがなさそうでした…!
5.弾性ストッキング
弾性ストッキングは、入院後に病院から支給されます。こちらは手術前に履いておきます。
ちなみに前回の手術(ティッシュ・エキスパンダー挿入)の時に使用したものを再利用してもよいようですが、しゃもはそれを知らず捨ててしまったので、また支給してもらうことになりました。
そのほかの入院準備品
聖マリアンナで、広背筋皮弁法での乳房再建手術の場合、入院期間は3週間ほどです。
入院に備えて準備すべきものはたくさんありますが、以下に「入院グッズ準備リスト」に関する記事をまとめていますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。
手術前は、準備ややることがいっぱい
術前は思いのほか、準備ややることがいっぱいです。保険や傷病手当金の申請なども同時にやる必要があるので、慌ただしく過ごすことも多いかと思います。
それでも体調を慮りながら、漏れがないように支度を行い、手術と入院に挑めるとよいですよね。
そして… しゃものInstagramでも情報発信していますので、よろしければフォローしてみてくださいね。
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お読みいただき、ありがとうございました!
さて、当ブログでは、乳がんになってからの出来事や、入院・手術・治療の体験談を綴っています。最近では、女性の方はもちろん、男性でも乳がんの方が増えているそう。予防としてもぜひ当ブログをご参考いただけるとと思います。
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