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乳がん【ステージ2a、HER2陰性(ルミナルB)】サバイバーの入院・手術・治療のほか、女子力のあがるアピアランスケアやお金や仕事など患者的QOLが向上するトピックを綴ります。

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【ドセタキセルってきつい】浮腫や脱毛など、抗がん剤の副作用の特徴【いつからいつまで?】

こんにちわ。現在、乳がんのステージ2aで闘病中のしゃも(id:shamosyamo)です。先日、2種類目の抗がん剤ドセタキセル」での治療が始まったので、副作用などの記録を綴ります。

よろしければご覧ください。

 

☞ドセタキセル1回目のレポートはこちら

 

▽INDEX

ドセタキセルの点滴投与がスタート

しゃもは転移・再発防止をねらいに半年ほどの期間、抗がん剤治療を行っています。

 

抗がん剤を2種類投与することになっており、1種類目は「ddEC(エピルビシン+シクロフォスファミド)療法」を4クール、「ドセタキセル」を4クールで、先日「ddEC療法」が終了。続いて「ドセタキセル」1クール=1回目を行いました。

 

ドセタキセル投与1回目のレポートはこちら

shamosyamo.hatenablog.com

 

ドセタキセル療法とは

ドセタキセル乳がんにおける代表的な治療法で、がんの全身治療に用いられるお薬です。

 

ドセタキセルは、イチイ科の植物成分を原料として半合成された化合物です。細胞が分裂する際に必要な細胞構成成分の一つである微小管を安定化および過剰発現させることにより、がん細胞の増殖を阻害します。

引用:ドセタキセル療法 | 国立がん研究センター 中央病院

 

投与後は骨髄抑制が生じ、白血球や好中球などが減少します。浮腫(むくみ)も生じやすくなるため、点滴や内服薬でむくみを予防するお薬を投与することもあるようです(しゃもはどちらも行わずでした)。

 

投与スケジュールは2週間を1回(クール)として行い、4回投与予定=2か月間実施、が基本になっているようです。

 

投与日当日の治療薬内容

投与日当日は以下のようなお薬を用いて治療します。デキサメタゾンやデキサートは、個人の状態や状況により投与されるようです。

主な副作用一覧(クリニックから渡されたパンフ記載内容)

クリニックから渡されていた患者向けパンフレットでは、☝の画像にあるような副作用が記されていました。〇は出やすいもの、△はまあまあ出やすいもの、として看護師や薬剤師から説明を受けました。

主な副作用一覧

患者向けパンフレットに記載されていた副作用一覧は以下の通りです。抗がん剤の種類や医療機関により、副作用に挙げる項目が異なるかもしれません。

当日に出やすいもの
  • アレルギー
  • 発汗
  • 冷汗
  • 生あくび
  • 血圧低下
  • 息苦しさ
当日~数日の間に出やすいもの
  • 吐き気(〇)・食欲不振(〇)・悪心・嘔吐
  • 便秘(〇)
  • 下痢
  • しびれ
  • 倦怠感(だるさ)(〇)
  • 関節痛・筋肉痛(〇)
当日~数週間の間に出やすいもの
  • 感染症(△)
  • 口内炎(△)
  • 手足症候群
  • 皮膚発疹・皮膚炎(皮膚のトラブル)
  • 脱毛(〇)
  • 骨髄抑制/白血球減少・血小板減少(自覚症状としては出現しにくい)
数週間~数カ月の間に出やすいもの
  • 色素沈着
  • しびれ
  • 浮腫(むくみ)
  • 爪障害(爪の変化)
  • 涙目
  • 味覚・嗅覚障害
  • 心機能低下
  • 赤血球減少(自覚症状としては出現しにくい)

その他

 

実際に感じた副作用

しゃも個人の感想ですが、ドセタキセルとddECの副作用を体験した結果、ドセタキセルのほうが副作用の程度が重い印象でした。体調不良が続いたので、投与後~1週間ほどは基本的にベッドの上で過ごしていました。

 

投与して数日間は夜中に何度も目覚めることも多く、発熱もあったため、日中はぼーっとしていることもありました。

 

ここからは、実際にしゃもに出現した副作用をメモしておこうと思います。出現の程度を「大・中・小」で示しています。

 

ただし出現するものや程度は、治療を受けられた方により差があると思いますので、参考までにご覧いただければと思います。

【大】発熱(投与1日目~7日程度)

投与後1日~7日くらいまで、37.5度~38度台前半まで発熱し続けました。

 

抗がん剤を投与すると白血球などが減少ことにより、熱が上がることがあるそうです。カロナール(痛み止め・解熱剤)を定期的に服用していましたが、薬の効果が切れると一気に上がるような具合で、ずっと発熱が続きました。

【大】腹痛(投与日~7日程度)

1日に何度もお腹が痛くなりました。

 

食事の後だけではなく、何もしていないときでも痛みを感じることも。激痛というほどではありませんでしたが、痛み始めるとじっとうずくまり、痛みが去るのをじっと待つくらいの痛みでした。

【大】下痢(投与日~7日程度)

腹痛に伴い、柔らかいお通じ~下痢が続きました。

 

腹痛と連動するかたちで1日に何度もおトイレに行くことに。中距離や長距離移動では、ちょっと不安を感じることもありました。

【大】頻尿(投与日~7日程度)

ddECの時も生じましたが、投与直後から、トイレに行く回数が増えました。

 

夜中も尿意で4~5回目覚めることが3~4日続き、一番多いときでは小の用を足すだけで1日10回以上、おトイレに行っていました

【大】口の中の渇き(投与日~14日程度)

こちらもddECのとき同様、投与直後から、口の中が渇きました。とにかくカラカラで舌が口腔内に張り付くような感じで、発語もしにくいことも。こまめに水分を摂ってしのいでいました。

【大】発疹・痒み(投与5日後~10日程度)

首、胸元、脇、二の腕、足の付け根に急に発疹が出現しました。

 

赤いぶつぶつが広範囲で広がり、めちゃくちゃ痒くておかしくなりそうでした…! 夜間などは無意識に掻きすぎて血がにじむほど。

 

液体ムヒを塗ってなんとかしのぎましたが、つらかった…。ムヒは清涼感があるタイプだと痒みが引きやすいように感じました。おすすめです。

【中】口の中の痛み(投与4日後~14日程度)

上あごや舌に痛みが起きました。食べられないほどではないのですが、塩味や辛み、炭酸、硬いもの、熱いものを口にしたり、歯磨き粉を使った時にヒリヒリと痛み、また、痛みがなかなかひかないような状況でした。

 

投与7日目くらいからは、口の中に妙な渋み、えぐみが出るようになりました。飲食すると、アクの強いものを食べた時のようなゴワゴワ感を感じ、口の中がマズイ…。

【中】味覚異常(投与4日後~10日程度)

コーヒーやお茶がおいしくない…。ほか、食べ物の味が薄い、食感に違和感があるなどの不調が発生しました。食欲はあるので食べるのですが、どうにも美味しく食べられない…。

 

投与後2週間が経過したころにはすっかり回復し、何でもおいしく飲食できるようになっていました。

【中】だるさ、疲れ(投与翌日~12日程度)

日常生活のなかで疲れやすかったり、動作がおっくうに感じることがありました。歩くだけ、階段を上るだけなどが体力的につらく、移動するスピードもかなり落とさないとならない感じです。

 

発熱が続いていたので、だるさや疲れを特に感じやすかったのかもしれません。また、運動不足による筋力低下の影響もあった気がします。

 

足に脱力感もあり、立ち上がると力が入らずに膝が震えることも。

【中】浮腫(むくみ)(投与3日後~継続中)

ドセタキセルは回を重ねるごとに手足のむくみが生じやすい、と聞いていましたが、投与1回目では一部しか出現しませんでした。

 

一部がどこかというと、投与の点滴をしたほうの手のひらと指でした。特に指の付け根や関節周辺が腫れて紫色になったり、皮がむけたりしてボロボロに…。気が付くとあちこちに水泡ができていて、そこから皮がむけることもたくさんありました。

【少】悪心・嘔吐・食欲不振(投与翌日~3日程度)

ドセタキセルは悪心や吐き気が少ないと聞いていましたが、投与後に嘔吐感や胸のモヤモヤ感が出た以外では、ほとんど出現しませんでした。食欲不振は少しありましたが、熱によるものだった気がします。

【少】関節痛(投与翌日~5日程度)

首や肩、腕、足の関節や節々に痛みを感じました。これは直接的な副作用というより、発熱に従って発生する違和感のような感じでした。

【少】爪の変化、脱毛、皮膚のトラブル(投与12日後~)

爪や髪の毛、皮膚などのトラブルは投与後2週間以降に始まることが多いそうです。が、脱毛はddECで発生してしまったので、残っていた眉毛、まつ毛、体毛などが徐々に抜けていきました

 

☟脱毛に関してのレポートや、買ってよかったグッズなど

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剝がれや変色などの爪トラブルもddECの時に発生したので、今回も発生しそうですが、今のところ症状は見られません。

ドセタキセルの副作用期間は長かった

抗がん剤は、投与が決まってからクリニックから副作用についての資料(パンフレットなど)が支給されると思います。情報は、その資料やネット上で探すのみ。しゃももずいぶんいろんな情報を探しました。

 

また、副作用は、お行儀よく1つずつ順番にやってくるわけではありません。複数の副作用が、思いもよらないペースで出現することが多いかなと思います。タイミングが読めず、どんな症状が訪れるかわかりません…。

 

そして過ぎ去ればつらさを忘れるのですが、副作用真っ最中のときは「もうやだやりたくない…(😢)」と常に思うほど。

 

そういったしんどさ・きつさは治療中の方にしかわかりませんが、この記事を読んでくださった方の苦しさが少しでも楽になりますように。

 

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抗がん剤1回目前に読んでほしい記事はこちら

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抗がん剤治療日の流れをまとめた記事はこちら

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